いざ車に乗ろうと思うとバッテリーが上がってエンジンが掛からない。
あなたはそんな困った経験をしたことはありませんか?
実はバッテリー上がりは車で最も多いトラブルなんです。
2016年、バッテリー上がりでのJAFへの救援要請は73万件以上。
1日平均2000件以上であり、1分30秒に1件の割合で出動したことになるのです。
実際は自分で何とかする人もいるでしょうから、その数はもっと多いことになります。
今回の記事では、バッテリー上がりの対処方法を紹介します。
またバッテリー上がりの原因や対策についても合わせて紹介します。
バッテリー上がりをした時の対策方法は?
さっそくですがバッテリー上がってしまったときの対策について紹介していきましょう。
ブースターケーブルを使う
もしあなたがブースターケーブルを持っていれば、近くに知り合いの車があれば一時的にエンジン始動のための電力をもらうことができます。
万が一のためにトランクにブースターケーブルを準備しておくとよいかもしれません。
ブースターケーブルはつなぎ方や動作方法の手順が細かく決まってますから、説明書をしっかり読むか、インターネットで検索しながら行うのがよいでしょう。
いざというときにスムーズにできるように、使い方を知っている人に教えてもらいながら手順を練習しておくのもお勧めです。
ただしブースターケーブルを使う方法は、救援車が近くにあることが大前提となります。
バッテリーが上がった時近くに救援車があるとは限りませんから、もしかしたらあまり役に立たないかもしれませんね。
モバイルジャンプスターターキット
ブースターケーブルにモバイルバッテリーが付属した「モバイルジャンプスターターキット」というものも市販されています。
携帯用のバッテリーを事前に充電しておく必要がありますが、ブースターケーブルのみの場合と異なり救援車は不要ですからとっても頼りになります。
ホームセンターや自動車用品店、さらにはインターネットショッピングでも購入することができますからバッテリー上がりが不安な方は購入しておいてもよいでしょう。
もちろんつなぎ方はしっかりと予習しておきましょうね。
ロードサービスに依頼する
突然バッテリーが上がってしまった場合、ロードサービスにお願いするのが一番現実的な方法かもしれません。
何をどうしたらいいかわからないという人は迷わずロードサービスを依頼しましょう。
時間がかかる、お金も必要というデメリットもありますが、ロードサービスにお願いするのが一番確実です。
JAFに加入していれば心強いですし、任意保険の中にサービスとして含まれているかもしれませんね。
次回の更新の時でよいので、任意保険にロードサービスがついてくるかどうか一度確認しておきましょう。
バッテリー上がりから回復した後の注意点
なお一度上がってしまったバッテリーの中には電力はほとんど残っていません。エンジンをかけた状態で1時間くらい走らせてしっかり充電しましょう。
そうしないと次に乗る時にまたバッテリーが上がってしまい、エンジンがかからない可能性もあるのです。
また一度バッテリーが上がってしまうと、そのバッテリーは本来の性能を発揮することはできません。
早めにディーラーもしくは自動車用品店に行って、バッテリー診断を受けましょう。
バッテリー上がりかを確認するチェック方法は?
車のトラブルはバッテリー上がりだけではありません。
もしかしたらもっと重大なトラブルが隠されているかもしれません。
その中でもバッテリー上がりを強く疑うためのチェック方法についても紹介します。
エンジンが掛からない
バッテリー上がりでいちばんわかりやすい症状は、エンジンが掛からない、もしくはエンジンのかかりが悪いということです。
キーを回した時(最近ではエンジンスターターボタンを押した時)にキュルキュル音がしない、もしくはいつもより弱い時はバッテリー上がりを疑います。
メーター類が暗くなる
バッテリーが上がるとメーターパネル内のスピードメーターやガソリンメーター、各種警告灯の点灯が弱くなり暗くなります。
メーター類の電力はすべてバッテリーからとっているからです。
車に乗っていて「最近なんかメーターが暗いかなぁ」なんて思ったときはバッテリーが弱っている証拠です。
ルームランプやマップランプが暗いなぁ、と思った時も要注意です。
バッテリー上がりの考えられる原因は?
車のバッテリーはなぜ上がってしまうのでしょうか?
ここからはバッテリー上がりの原因について紹介します。
ライトの消し忘れ
バッテリーが上がってしまう理由の中で最も多いのがヘッドライトの消し忘れです。
ヘッドライトなんて消し忘れる事あるの?
なんて思うかもしれませんが、実は結構多いんです。
暗い夜道を明るく照らすためのヘッドライトはかなりの電力を消費します。
そのため、エンジン停止後、早ければ1時間程度でバッテリーの電力を使い切ってしまいます。
またルームランプの消し忘れもバッテリー上がりの原因になります。
ルームランプは消費電力がそれほど大きくないため短時間でバッテリー上がりを起こすことはありませんが、1週間以上点灯してるとバッテリー上がりを起こすようです。
ルームランプは半ドアの時にも点灯しますから、それにも注意が必要です。
特に日ごろあまり車に乗らないという方は気を付けましょう。
気がついたらずっとルームランプがつきっぱなしだった!ということもあり得ます。
電飾に注意
最近の車には車内をオシャレに魅せうるためたくさんの電飾がついています。
また純正のカーナビゲーションも思っている以上に大きな電力を消費しています。
最近ではドライブレコーダーを装着している人も増えていますが、これもかなりの電力を消費します。
特に駐車時の監視機能がついている場合、センサーの誤作動により録画を繰り返すとバッテリー中の電力はすぐになくなります。
私の車にもドライブレコーダーが装着されていますが、先日センサー誤作動で夜間ずっと録画していたためあっさりバッテリー上がりを起こしてしまいました。
ドライブレコーダーなんてそんなに大したことないだろうと思っていましたが、動画撮影というのはそうとう電力を食うようです。
特に液晶画面がついているタイプなので余計電力を消費したようです。
長期間エンジンをかけてない。
長い間車エンジンをかけずに放置してある車もバッテリーが上がりやすくなっています。
バッテリーは充電池ですから、自然放電してしまい電力はどんどん消費されていきます。
新品のバッテリーで3ヶ月、1年以上使用したバッテリーなら1ヶ月エンジンを始動していないだけでバッテリー上がりを起こす危険がぐっと高まります。
また短距離移動の繰り返しもバッテリー劣化させる原因になります。
スマートフォンの電池もチョコチョコと充電を繰り返すと劣化が早まると言われていますが、車のバッテリーも同様です。
たまには長距離運転してしっかりと充電してあげるようにしましょう。
劣化
バッテリーは消耗品です。5年以上経過したバッテリーは劣化しており、バッテリー上がりのリスクが格段に高まります。
その他にも、自動車の不具合でバッテリーへの充電がうまくできない、配線が劣化していることによるリークなどの原因が考えられます。
バッテリー上がりを事前に防ぐ方法は?
バッテリーが上がらないようにするためにはどんなことに気を付ければよいのでしょうか?
エンジンを切っている時はアクセサリーを使わない
エンジンが停止している時にアクセサリーを使う事は極力避けましょう。
特に長い時間停車する場合は注意が必要です。
誰かを迎えに行って車内で待っている時、ガソリンがもったいないからといってエンジンを止めてそのままラジオを聴いたりしていませんか?
ラジオ自体はそれほど電力を消費しませんが、カーナビの液晶画面は思っている以上に電力を消費します。
またヘッドライトも電力を相当消費しますから、エンジンを止めた時は必ず消すようにしましょう。
定期的に長距離運転する
定期的に長距離運転してバッテリーをしっかり充電してあげるようにしましょう。
自宅と近くの職場の往復ばかり、という使い方をしているとバッテリーも弱ってしまいます。
バッテリーを早めに交換する
バッテリー交換は費用がかかりますからできるだけ長く使いたいですが、長い間使っているとバッテリーは上がりやすくなります。
ガソリンスタンドなどで定期的にバッテリーのチェックをして、弱ってきたかなと感じたら早めに交換するようにしましょう。
バッテリーの交換時期の目安は2~3年と言われていますので、車検のたびにチェックして早めに交換するのもよいでしょう。
まとめ
今回はバッテリーが上がってしまった時の対処法やなぜバッテリーが上がってしまうのか、突然バッテリーが上がらないようにするためにはどんなことに気を付けたらいいか、といったことについて紹介しました。
正しい知識を身に着けてしっかりと準備をして楽しいカーライフを楽しみましょう。